おばあちゃんの知恵袋的な1冊にしたいんです。とお話を頂き、取材をお受けしていたムックが発売となり、見本誌が届きました。
jokogumoからは「暮らしを彩る昔ながらの道具と手仕事」という特集の中で猪狩史幸さん(岩手)の汁椀や「のだ窯」泉田之也さん(岩手)のすり鉢、弘前のあけびのバッグ(青森)と小沢賢一さん(福島)のくるみのカッティングボードをピックアップ、掲載いただきました。今改めてこのラインナップを振り返って、東北のものばかりだった!と気づいた私。狙ったわけじゃなかったんだけど、東北好きなんだなぁ、やっぱり。滲み出てしまった。
それから「日本の良品をセレクトする注目ショップ」というページではお店の紹介も。日本の良品をセレクトするお店は今本当にいくらでもあるといっても過言ではなく、ここにしかない、と言えるものを置くことがなかなか難しくなってきました。仕入れもこれまで通りにはいかないし、限られた作り手のところに全国の店の注文が殺到することに正直迷うところもあります。
これまで扱ってきたものは、入荷頻度や数が少しになっても長く続けていきたいとは思いますが、同時によいものを作っているのだけど販路が乏しく続けるのが困難であったり、やりがいみたいなものに恵まれない作り手のものを見つけ、紹介していくこともこれまで以上に大切に考えていきたいです。
話が少しずれてしまったけど、こんな時代のたくさんの店の中から小さなjokogumoを選んでもらえたことは純粋に嬉しい。感謝の気持ちでいっぱいだし、こういう雑誌で新しくjokogumoを知ってくださった方をがっかりさせないように頑張らねば!と気合が入ります。いつでもたくさんのものが揃っているわけではありませんが、作り手の暮らしのリズムだったり、自然素材の成長だったり、そういう物事に寄り添いながら商品は少しずつ入れ替わっています。
さて、ムックではそのほかにも薬膳料理や便利な常備菜、お菓子、金継ぎからお掃除まで、たくさんの暮らしの知恵が。おばあちゃんの知恵袋っていうと私は普通に日本のおばあちゃんを想像していましたが、もっとグローバルな感じで、今の時代の解釈をもってして作った本だなぁという印象で好感が持てました。みなさま本屋さんで是非お手にとってご覧ください。