... 別冊よこぐも手帖 ...

  くらしの知恵と道具 jokogumo−よこぐも− 
お櫃と道具選び




新米の美味しい季節です。美味しいご飯をもっともっと美味しく食べるための道具、お櫃。使い方はとっても簡単、炊き上がったご飯をそのままお櫃に移すだけ!

ほわ〜っと湯気があがり、炊きたてのお米の香りと木の香りが広がります。そうしてうっとりしている間に木がご飯の余分な水分をとり、ちょーうどいい具合に調節してくれる。ちょっとくらい水加減を失敗しても、お櫃に入れて置くと帳尻を合わせてくれるというなんとも頼りになる存在です。

お櫃って、正直必ずしも必要なものではありません。今は保温機能つきの炊飯ジャーがあるから入れっぱなしにしておけばいいわけだし、お櫃を使うと洗い物だって増える。でも、もし仮に今使っているお櫃が使えなくなったといしても、やっぱり私はまた手に入れたいなぁと思います。

あのご飯を移したとき、飯椀によそうとき、そしてお櫃に入れたご飯ならではの美味しさを噛みしめる幸せ!その権利(?)は一度手にしてしまうとなかなか放棄できない。

もちろん私だってご飯を炊いてもお櫃に移さないことはあります。「今日はもういいや。」って具合に。洗い物を増やしたくないときだってあるし、じめっとしている日にはなんとなくやめておこうと思ったり。肩肘張らずに、使いたいときに使うのでいいと思う。もちろん毎日使いもいいし、普段忙しくて気持ちの余裕がない人はたとえば『週末はお櫃の日』というのもイベント的でたのしいと思う。

使わない選択もあるし使う選択もあるって、贅沢なことだなぁと思います。
私たちの周りには本当にいろんなものがあります。それしかないから使っていた時代もあるし、それすらない時代もあったと思う。でも今は自分がどう暮らしたいか、そんな基準でモノ選び、道具選びが出来る時代。

お櫃を使う人も、もっともっと増えてもいいんじゃないかなぁと思います。10月2日(水)は樽桶職人がjokogumoに在店しています。今は買わないけど、興味がある。という方も是非是非見に、そしてお話を聞きにいらしてください。

司製樽 樽桶展」
10月2日(水)〜10月5日(土) 
12:00〜19:00
※通常営業より30分延長して営業いたします。

10月2日(水) 司製樽原田さん実演+修理相談(受付)
※2日(水)は19:30まで!

| 樽桶展 | 18:45
jokogumoの定番お櫃のはなし




どのお櫃をお店に置くかで悩んでいた頃、独立前の原田さん(地元の製樽工場にお勤めでした)のつくるものはその選択肢のひとつでした。丁寧なつくりで、いいなぁと思っていたのだけど、決め切れなかったのはその材料を地元徳島ではなく木曽から仕入れいていることが引っ掛かっていたから。もちろん、それがダメだということではなくて、むしろ木曽は素晴らしい木材の産地です。ただ、その土地とその土地で採れるものを材料にした手仕事を大切に考えてきたjokogumoには、もしかしたら別の選択肢が残っているのではないかという思いが捨て切れなかったのでした。

でもあるとき、その原田さんが様々な事情から、樽桶職人として独立することになったという話を聞きます。家業を継いだわけでもなく、ひょんな出会いからこの世界に足を踏み入れ、人一倍勉強し手を動かし技を身に着けてきた20代の若者が、自分の力でやっていくのだという。

廃業する人はいても新たに独立する人っているの?というような、他の手仕事に漏れず樽屋にとっても本当に厳しい時代です。それを、やるのだというのですよ。

そもそも樽屋はどこの町にも一軒はあるものでした。でも今はどうだろう。あんまり考えたくはないけれど、いつか原田さんが四国最後の樽桶職人になる日が来るかもしれない。それでも、この徳島に一軒は残っている、と。そうなったとき、そのことがいかに大切であり重要であるかを想像するとjokogumoにとって別の選択肢はもうないな、と思いました。いや、もうjokogumoに並べなくてどうする!という感じ。

そうして徳島を訪ねたのが今年の1月。jokogumoはいいお櫃に出会えたなぁと、原田さんと実際に会ってお話をしてみて、私は改めて感じました(その話も展示までにblogでご紹介したいです)。

jokogumoの定番として扱うことを決めた司製樽、原田さんのお櫃。いったん並んでしまえばもうずっと前からあったみたいに、妙にしっくりとお店に馴染んでいます。


樽桶展
10月2日(水)〜5日(土)
※2日は終日原田さん在店です。←樽桶製品の修理相談(受付)やってます。


| 樽桶展 | 18:39
司製樽 樽桶展

しばらくblogの更新が滞っておりました;
実は1週間ほど実家の香川に帰省していたのですが、その間にご来店くださったかたより「blog、最近更新されてませんね」というご指摘をいくつかいただいていたとのこと(お店番さん談)。あやー!すすいません!という気持ちととにも、「そんなふうに言ってくれる=blogを読んでくれているということ。ひゃーん、ありがとうございます!」などと少し喜んでみたりする私。いやいやいや。

香川でのお話は今流行の『先送り』にするとして、もっと急がなければいけないこと。そう、それは「司製樽の樽桶展」のお知らせでございます。




来る10月2日(水)〜5日(土)、いつものjokogumoで定番として扱っているお櫃の作り手である司製樽さんの展示会を開催いたします。竹たが、銅たがそれぞれ2サイズのお櫃のほか、桶や飯切りなど普段並ばないサイズも含めたフルラインナップです。

お櫃を店に並べるようになってよーくわかったのは、「欲しいなぁ」と思っている人が思っていた以上に多かったこと。お店ではたくさんの方が「あっ、お櫃がある。」と手に取ってくださいます。そして口にするのは「お櫃、いつか欲しいんだけど...」という言葉。

それ、ものすごくよく分かる。私も、「お櫃、欲しいなぁ」と思ってから実際に手に入れるまで随分とかかったから。それなりに場所を取り、頻繁に買い換えるものでもない生活道具って、急にそのハードルが上がるのですよね。長く使うものなのだから納得のいく買い物がしたいのだけど、正直何を基準にしていいのかもよくわからなくて、いろいろ見てまわるのだけどえいっと思い切れない、という。

それとは別に、いつかお店でも扱いたいなぁと考えていた私はそれをどれにするのか決めるのにもさらに何年かかかりました。姿かたちはもちろん、杉にさわらといった素材の違いや竹や銅などたがの違い、価格。自分が随分と悩んだように、きっとお客様も悩んだ上で決定されるはず。何年後になっても、「あのときjokogumoでよい出会いがあってよかった」と思ってもらえるようなものを、よりjokogumoらしいセレクトで並べたかった。

そうして作り手を訪ね、「よし、この人の作るこのお櫃なら。」と納得して決めたのが徳島の若手職人原田さん、司製樽のお櫃でした。(今は山崎さんちの新米と気持ち良さそうに並んでいますよ。)

原田さんのこと、それからお櫃のことなどはこれから展示までの間少しずつblogで紹介していきたいと思います。

あっそれから、大切なお知らせがあるんだった!

10月2日(水)は作り手の原田さんと、原田さんとともに商品作りに携わってこられた徳島のゆかい社中そらぐみの池上さんが終日在店です。原田さんは簡単な実演をしてくださるのと、樽や桶の修理相談も。どこに修理に出せばいいのかわからずに家で眠らせている桶やお櫃、ありませんか?原田さんが作ったものでなくても構いません。この機会に是非お持ちください。

10月2日(水)はお仕事帰りの方もお越しいただけるよう、19時30分までOPENの予定です。また、当日来られない方は前もってお預かりすることも可能です(10月2日に原田さんに見てもらい、修理が可能かどうかや代金についてご連絡いたします)。お気軽にご相談くださいませ。

それではみなさま、どうぞどうぞお楽しみに!



「司製樽 樽桶展」
10月2日(水)〜10月5日(土) 
12:00〜19:00
※通常営業より30分延長して営業いたします。

10月2日(水) 司製樽原田さん実演+修理相談
※2日(水)は19:30まで!


| 樽桶展 | 17:34
再入荷のお知らせ



ちょっとした理由でウェブサイトの更新ができず。再入荷のものなど、こちらでお知らせしておきます。

【再入荷いたしました】

桜のトレー
桜のパン皿
ナラの木のバターケース

プシプシーナ珈琲 豆
水出しコーヒーパック
ショウガトウ

写真はomotoの上っ張り。ベージュ、水色、紺、濃紺の4色が揃っているのはとっても珍しい!ウェブショップの掲載はありませんが、気になる!という方がおられましたらメールかお電話でお問い合わせくださいませ。

それでは、取り急ぎお知らせでございました。
今週もみなさま、ありがとうございました!

| 商品の入荷やUPのお知らせ | 18:38
箱庭がつくる ほっこり雑貨手帖




女子クリエーターのためのライフスタイル作りマガジン『箱庭』。以前「箱庭を見て」という理由で【行ってみたいトコロ盛岡】を購入してくださる方が急に増えたことがあって、サイトを拝見したのが初めてでした。(行ってみたいトコロ盛岡をサイトでご紹介くださっていた。その節はありがとうございました!)コンテンツ盛りだくさんのウェブサイトは等身大な感じがとてもよくて、きっと楽しく活動されている方たちなのだろうなぁと思っていたのでした。

その箱庭がつくる、その名も箱庭がつくる ほっこり雑貨手帖 にjokogumoも掲載いただきました(8月29日の発売です。遅くなってしまった!)。

雑誌をつくるにあたって書かれていた言葉を紹介します。

−この「箱庭がつくる ほっこり雑貨手帖」はタイトルの通り、それぞれ得意分野や強みを活かしながら、みんながキュレーターとして情報収集から企画立案、撮影、取材、デザインのすべてに関わって作りました。

取材対象はメンバー自身が本当にいいと感じたモノ・コト・ヒトだけ。私たちが実際に目で見て、手で触れ、心で感じた魅力をこの本を手にとって下さった皆さんにも感じてもらえたら、そんなふうに思っています。−


見本誌をいただいて感じたのは、想いってちゃんと伝わるんだなぁ、ということ。自分たちが好きなものを紹介します!っていう気持ちが伝わってくる、とっても楽しい雑誌でした。「手仕事」とか「プロダクト」とかそういうカテゴリーにとらわれない、箱庭フィルターという感じ。素敵なものはもちろん、私好みのちょっと変なものとかもあって、欲しいものが増えてしまいました...。

みなさまも是非!

| 掲載 | 18:39






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