... 別冊よこぐも手帖 ...

  くらしの知恵と道具 jokogumo−よこぐも− 
益子陶器市

出たり入ったりの(自宅を)GW。今日は益子の陶器市に行ってきました。
益子の陶器市は春(今時分)と秋の年2回あって、そのたびに通っているといつも覗かせてもらう作家さんのテントでは「あーこんにちは」という具合になるのでそれがまたひとつの楽しみでもあります。

それから、このイベントに出展される作家さんの中にはjokogumoへ商品を納めてくださっている方(や今後お付き合いさせてもらいたいと思っている方)もおられるので余計に親近感が。(ちなみに現在jokogumoでお取扱いがあるのはくるみのトレーの小沢さんと桜のパン皿の高塚さん。実店舗のみの取扱いでは馬渡新平さん。益子陶器市にこれから行かれる方は是非)

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| イベントや企画展のこと | 23:29
天の神様のいうとおり
 しつこいようですが「サイカチ」の虫の話です(笑)。
wikipediaによると、やはりサイカチには寄生虫がいるのだそう。寄生虫というとその響きだけで「ひぃー」ですが、これがなかなか深くてですね。
何でも、サイカチの種皮は硬く、他力によってそれが割られたり破られたりしない限りは発芽が出来ないそうなんです。そこで頼りになるのがその寄生虫。さやの中に産み付けられた卵が孵り、幼虫はすぐ傍にある種を食料にする→種皮に穴が開く→サイカチに発芽の可能性が生まれる、という具合。

サイカチは発芽のチャンスをもらえるし、幼虫はさやの中で危険にさらされることなく食べ物にありつけ成長できる。なんとよく出来た話、と思いきや実はこれでめでたしめでたしではない。

植物の発芽には水が必要なので、種皮が破られたこのタイミングの天候がそれぞれの運命の分かれ道なのだ。雨が降れば虫はさやの中で水死してしまうのだけど、条件が揃った種は晴れて発芽。逆に雨が降らなければ種は育ち盛りの幼虫に食べつくされてしまいサイカチの発芽の可能性は永遠に絶たれる。

持ちつ持たれつのしたたかな関係のクライマックスはまさかの天任せ。「お天道様のいうとおり」だったとは。こんなにもお互いに生(種の存続)に執着しているのにアナタタチ、いいんですかそれで!
私は何だかがっかりする反面、その潔さというかすべてを天に委ねて受け入れる彼らの(すぐに擬人化してしまうタイプです)生き様には人生の何かが隠されているように思えてならないのでした。(←でも何かはよくわからない。)ううむ、人はどうしてこうややこしくなってしまったんだ。
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| つれづれ | 13:07
連休中のお知らせ

誠に勝手ながら、4月29日〜5月6日は留守のためメールの確認・送信・発送等の業務をお休みさせていただきます。ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

連休明けには桜のパン皿、マタタビのもの、椀カゴなど、いろいろな商品がUPできる予定です。お楽しみに!


ちなみに写真は「さいかち」というもの。マメ科の植物で、お湯の中で揉むと泡が出てきて洗剤になるのだそうです。えー!そんな植物があるんですか!盛岡の荒物雑貨屋、ござ九さんで教えていただきました。昔は家庭でも使われていたのだそうです。自然の植物が洗剤になるなんてすごい知恵。驚きました。
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| つれづれ | 00:15
本日の野草
少し前に見つけた「行きつけにしたい八百屋さん」。今日行ってみるとのびる(野蒜)に続きまたもや気になる感じの野草があるではないですか。まじまじとと眺める。何だろう。へんてこだ。それは「こごみ」というものでした(右側のゼンマイのようなもの)。コゴミ?聞いたような聞いたことないような。天ぷらやおひたしにするといい、のだとか。「わぁ、それはやってみます」

さっそく手に取ると別のお客さんが「ゴマ和えにしたものを前に頂いたことがあるけど美味しかったのよねぇ〜。」と会話に加わって下さった。「私も買おうかしら」とか言って。こんなやりとり、大好きだ。
その「こごみ」と側にあった「野ぜり」も一緒に買って帰りました。こちらも天ぷら、おひたし、ゴマ和えにしても美味しいとのこと。

初めての食材というのは本当にワクワクする。しかも野草(山菜ともいいますが、あえて野草と呼びたい私)。そしてそんなきっかけを与えてくれる八百屋さん、素晴らしい!今日はこれらを天ぷらにしていただくことにします。

| うちの食べもののこと | 17:41
感謝のきもち。
 jokogumo神楽坂店をオープンさせてから、7営業日を終えました。
前にblogでは書いたことがあるけど、オープンさせるまでの精神的負担が大きくて、報告やお知らせをすることなくひっそりと開けてしまった。精神的負担。これの多くは孤独感のようなものだったと思う。誰かに相談したり、誰かを頼ったり、そういうことが出来ないでいるうちにすっかり自信を失ってしまい、必要以上に長く掛かっている準備期間に人からの信用も失ってしまったんじゃないかとか、うまくやれない自分への引け目みたいなものがつのってしまっていた。

そんなことから「いよいよオープンします!」だなんてとてもとても言うことが出来ず、自分ひとりで静かに迎えたお店のオープン。その日からこれまで、いろいろな贈りものが届きました。宅配で届いたもの、直接受け取ったもの、fax、メール、電話。そのどれもが思いもよらず、というのも、本当に誰に対してもろくな報告をせず、blogやHPを通しての簡単な事後報告のみだったから。あぁ、何ていうこと。こんな勝手な私に対して、お祝いの気持ちを伝えてくれる人々のありがたさ。「ひとりぼっち」なんてくよくよしていた自分のまわりに、こんなふうにあたたかな人々がいたこと。何かの形や言葉にして、この手、目、耳で受け取るまで、このことに気付かないでいた自分。嬉しさと、恥ずかしさと、申し訳なさと、そして何よりも感謝のきもち。「お店の雰囲気に合うかどうか」なんて言いながら頂いたものもいくつかあるけれど、ううん、もうもうそんなことじゃなくって、「jokogumo に」と想ってそれらを選んだり送ったり届けたりしてくれたということだけですべてが愛おしくて特別です。

実際に商品を手に取ってみたい、というお客様のために、実際に商品を手に取って見てもらいたい、という作り手のために、小さくてもいいからそんな場所。
そう思って始めた神楽坂のお店ですが、本当はそうじゃなくて、そういう人々から力をもらい、与えていただいた場所なのだと感じるようになりました。

| つれづれ | 22:54
かあちゃんのまんまや
奥会津に行くときには必ず寄りたい、柳津町のかあちゃんのまんまや。土地の食材を使い、土地の素朴な料理がバイキング形式でいただけるという飾らないお店です。
カウンターには保存食や旬のお料理がいろいろと並んでいて、あれもこれも食べてみたいのもあるし、もっともっと食べたいというのもあって、ご飯をおかわりし、普段自分が食べる2倍くらいの量は食べてしまう。

かあちゃんたちはいつも「たくさんあがらんしょ〜!」(という感じだったと思う−いっぱい食べなさいよ!−という意味の会津弁)とおかわりを勧めてくれ、「美味しい!」というとカウンターの向こうから「んめぇが?」の声と笑顔。

結婚をして実家を離れると、料理をするのは自分で、誰かに作ってもらったものを食べるという機会はほとんどない。外食時はもちろん誰かに作ってもらっているわけなのだけど、そういうんじゃなくて、そういうんじゃない誰かに作ってもらったもの。ここのご飯を食べると、「そう、こういうのが食べたかったんだ、私は」としみじみ感じ、そして大満足してしまう。「こういうの」の定義はうまく言葉にできない。「こういうの」と「そういうんじゃないの」の違いは単に田舎料理かどうかではないし、食材が健康かどうかということだけでもない。でも、ここで食べるときの感覚は、実家で母の作ったものを食べるのととても近くて、ここ以外でそれを感じたことはないかも。春のふきのとう、秋のきのこ。あぁ、今思い出してもお腹がぐぅといいそうです。
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| 行ってみたいトコロ −奥会津− | 20:31
4月最終と5月あたまの週はお休みです
これまでの汗ばむ陽気とはうって変わり、今日は肌寒いくらい。戸は閉めてあるし、照明は少し控えたお店なので今日の店番は隠れ家気分です。そして通り掛かりの方々が今日も窓から恐る恐る様子を伺っています。そんなときはじっくり覗き見できるよう、私も隠れるようにしていますが(笑)いつか雑木林の中に、本当の隠れ家を手に入れてひっそりと暮らしたいという願望のある私。いつかそんな日がくるだろうか。来てほしい。いや、こちらから向かいたいものだ。

さて、木・金・土を基本のオープン日としているjokogumo神楽坂店。
4月最終、5月あたまの週の木・金・(4/30・5/1・5/2)はお休みさせていただきます。
ご不便をおかけし申し訳ございませんが、何卒よろしくおねがいいたします。

【4月の残りの営業日】

18日(土)
23日(木)24日(金)25日(土)

【5月の営業日(予定)】

7日(木)8日(金)9日(土)
14日(木)15日(金)16日(土)
21日(木)22日(金)23日(土)
28日(木)29日(金)

近いうちにHPの方へも載せるようにいたします。
| 神楽坂店のこと | 14:36
よい八百屋さんとノビル。
今のうちに住むようになって、気が付けば4年目に突入しています。このあたりは昔からある下町的雰囲気で、大手スーパーに負けず小さな八百屋さんが何軒もがんばっています。

先日、新たな八百屋さんを開拓しました。自転車で通り掛ると店先に気になる食材発見。「のびる(野蒜)」。これにお味噌をつけて生のままかじるのだけど、お酒のあてにはぴったりなのですねー。この辺ではあまり見掛けなかったので、嬉しくなってさっそく求めました。

するとその八百屋さん、お店の壁には「地産地消」の大きなポスターが。豆類もいくらか置いてあるし、ちょっと珍しいようなものもある。それぞれの数は多くなく、形や大きさ、数などの規格にとらわれない品揃えをしているようです。

気になった豆について訊ねると、丁寧な説明をしてくれるし、そのほかのお客さんにもこれはどうやって食べるのが美味しいのか、なんてことを伝えてもいた。わぁ、何といいお店。丸3年以上も住んでいて、どうしてここに気付かなかったんだろう。食材を売るだけではない、あたたかさや食に対する考えなどがどこからか伝わってきて、いっぺんでお気に入りの八百屋さんとなりました。こういう小さなお店にはがんばってもらいたいもの。行きつけにさせてもらいます!

ちなみにのびるは自家製味噌と会津のお酒と共に美味しく頂きました。
| うちの食べもののこと | 00:03
野性味サラダ
ようやくうちの庭のことにも目が向くようになりました。

生命力溢れるこの時期、しばらく気に掛けないでいるとあちらこちらで雑草と呼ばれる植物たちがどんどんと成長しています。(とはいえそれぞれ可愛らしい花を咲かせるので抜けないでいる)そのひとつ、タンポポ。今年は何だかその数も多く、元気に茂っているのでその葉を採って食べることにしました(笑)。


何年か前に出掛けていた先でいただいたサラダ。もぐもぐと食べていると懐かしい苦味がするではないですか。「あれ?タンポポ?」

出してくれた方は「あら、分かった〜^^」と笑顔で答え、同じ場にいた都会育ちの友人は「なぜタンポポの味が分かるの!?」とひどく驚いていましたが、子供の頃に覚えた野の花あそび。太い茎を持ったタンポポを見つけると笛にしてむやみにぷーぷーと音を鳴らしては楽しんだもの。
その茎を口にくわえたときの味がしたのです。タンポポの葉が食べられるのを知ったのはこのときで、懐かしい苦味と野生の草を食べるということに妙にワクワクし、いつまでも心に残っていたサラダです。

さてさて。やわらかそうできれいな葉を少し集め、水菜とブレンドしていただきまーす。ところどころでふんわりと広がる苦味。うんうん、これぞ野性味。タンポポの春のエネルギーも一緒にいただけますように。乾燥させるとお茶にも出来るみたいですが、しばらくは庭にはびこるタンポポで、この野性味サラダを愉しみたいと思います。

マタタビの蕎麦ざる(大)と四つ目ざる が再入荷しています。これからいろいろな種類の野菜が楽しめる季節。自然素材のざるも大活躍です。
| うちの食べもののこと | 20:38
戸は開けております。
気持ちのよい季節です。
エアコンも必要ないし、お店はこのように戸を始めから開けておくことにしました。この方が少しは入りやすいみたいです(笑)

地方に住んでいて近くに欲しいものが売っていないという方、それからお仕事や子育てで忙しく、出掛けることが難しい方。だからと言って本当に使ってみたいと思っているものを使うことが出来ないなんてもったいない。お出掛けできる、出来ないに関わらず、同じようにこの日本の手仕事のよさをお伝えしたいものだ、と思いウェブショップをやってきましたが、 こうして実店舗を構えてみると、欲しかったのだけど実際に見てみないと買えなかった、という方も案外多いのだとわかりました。

そういったお話を聞くたびに、こうして両方の形をとることが出来たこと、改めてよかった。と思っています。
ウェブもなかなか数を揃えられないし、神楽坂店も営業日が少なくあまり便利なお店ではありませんが、コンパクトに、そして正直に、自分が出来る範囲のことをこれからもがんばっていきたいと思います。
※ウェブショップと神楽坂店の在庫、商品は異なる場合がございます。○○が見たくて来たのになかった、ということも考えられますので、お越しの際には事前にご確認いただくことをおすすめいたします。営業日にお電話にてご確認下さい。

全然話は変わりますが、何と今年はお花見をしていないのです(泣)ほとんど散っていても構わない!出来ればこの日曜にでもどこかへお花見に行きたいものです。
| 神楽坂店のこと | 20:54






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