... 別冊よこぐも手帖 ...

  くらしの知恵と道具 jokogumo−よこぐも− 
洋服ブラシ



今年新しく買った洋服ブラシ。
気に入っている洋服やマフラーのお手入れをちゃんとしてやりたくて、欲しいなぁ、買わなきゃなぁと思いつつ、ずっと後回しにしてしまっていたもの。

選んでいるときに居合わせた別のお客さんが「昔はどこのうちにもあったのにねぇ。」と言っていた。確かに、うちの実家の洋服ダンスの扉を開くと紐で吊るされた洋服ブラシ、あったなぁ。
私たちの親の世代は、まだ今みたいにどんどんとモノを買い換えるような時代ではなかったし、洋服もちゃんと手入れをして大切にするものだったのだと思う。


親の世代までは、と言ったけど、私も子供の頃は新しい服を買ってもらった記憶はほどんどない。いとこのおさがりが届いて、それを姉が着て、ようやく私。

小学校のときの制服も、いつも姉のおさがりでした。新しい制服、いいなぁと憧れていたけれど、学校でも上に兄や姉がいる子はだいたいおさがりを着ているのが当たり前で、上着とスカートやズボンの色や質が違っている(おさがり具合で変色があったり、メーカーが違ったりしていた)のを着ている子も珍しくはなかった。おさがりとはそういうものだと子供たちも理解していたから、「かわいそう」とかいう感覚もなかったように思う。

でも、妹だから仕方がないとわかっていたけど、新しい制服はとっても羨ましかったなぁ。

初めて新品の制服を買ってもらったのは中学入学のとき。嬉しくて嬉しくて、入学式前に何度も家で着てみたり、その姿を写真に撮ってもらったりした。母親の、「こんなに喜んでもらえるとお母さんも嬉しいわ。」と言っていた、嬉しさとこれまで新品を買ってやらなかった申し訳なさみたいなものが入り混じった表情も、よく覚えている。

これは大切にしよう。洋服ダンスの中のブラシを出してきては小まめにブラッシングしたものです。言われてやっていたわけではないので、今思えば、出張帰りの父親の特別な(?)スーツやコートだったり、余所行き用の服にブラシをかける母の様子を子供の頃から何となく見ていたからじゃないかと思います。

大切な服にはブラッシング。制服のことを思い出しつつ、これで気掛かりだったことがひとつ解消できました。
やわらかな馬毛を使ったこのブラシ。まだ使い方がぎこちないのだけど、「使っていくうちにどの生地にはどのくらいの感じで当てるのがいいかわかってきますから。」と作り手さんもおっしゃっていたし、少しずつ自分のものにしていく過程も楽しみたいと思います。

| すきなモノ | 15:03






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