... 別冊よこぐも手帖 ...

  くらしの知恵と道具 jokogumo−よこぐも− 
弘前 下川原土人形

郷土玩具が好きです。特に土人形。
古臭くて、ヘンテコで、見れば見るほど愛嬌があって・・・
愛おしい!
この絶妙な感じ、響く人と響かない人がはっきり分かれることは認めますが(笑)私は完全に響く派。素朴で、まっすぐで、無邪気。心がキュンとなるんです。

弘前にもそんな郷土玩具があります。下川原土人形。本で見てからというもの、弘前に行くなら絶対にこの工房を訪ねてみたい、と心に決めていました。

そもそもこの人形は、土産物になる子供のおもちゃがないことから九代津軽藩主が作らせたのが始まり。200年程の歴史があり、現在の下川原焼窯元高谷晴治さんで五代目になります。

晴治さんは15歳のときからこの下川原土人形を作り続けてなんと驚くこの道70年!信じられない年月ですが、今でも晴治さんの制作風景からは楽しさや愛情が感じられる。心がキュンとなるのは、こういうものがストレートに伝わってくるからなのかもしれないと私は思います。


型で成形した粘土を素焼きにし、色をつける。種類はどんどん増えて、今では300程もあるのだとか。干支に神様、お雛様。郷土色の強い、津軽の人々の様子を型にしたものなど様々ですが、その中でも代表的なのは1枚目の写真の鳩笛。大鳩・中鳩・小鳩がいます。


「やっぱり1番本物に似てるのは大鳩だべ。」
そう言って晴治さん大鳩を手に取り笛を吹く。
「ポーッポッポー。ポーッポッポー。」
ほらな、という具合にこちらを見て笑うおじいちゃん、晴治さん。かわいい。私も思わず笑ってしまいました。そして、大鳩は確かに本物の鳩の鳴き声に似ています。

あぁーやっぱり下川原土人形は思ったとおり、素朴で素敵だ。キュンとくる。
晴治さんにはずっと元気で作り続けて欲しいし、日本全国の素敵な郷土玩具が廃れてなくなりませんように。そんな思いも込めまして、本物の鳩の鳴き声に1番似ている大鳩と中鳩、jokogumoでも販売予定です。響く人、いるかな(笑)


| 手仕事を訪ねる旅のはなし | 10:57






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