... 別冊よこぐも手帖 ...

  くらしの知恵と道具 jokogumo−よこぐも− 
漆絵皿と民俗学


二戸市役所浄法寺支所で収集されている漆絵皿を初めて見せてもらったときは本当にワクワクしました。漆絵皿とは直径が18cmほどの木皿に、その名の通り漆を塗り絵が描かれたもの。江戸時代後期〜昭和にかけて作られ使われてきたのだそうです。

写真からも何となく察しが付くかと思いますが、特段立派なものではなく、庶民的。生地のままで使うよりも丈夫だから漆を塗り重ね、遊び心から絵をつけ始めたようなゆるさが魅力です。

桃やイチョウ、富士山などの縁起物、菊、アザミ、うぐいすなど自然のものから何かの記念に配ったのか屋号が書かれたものまで、モチーフも本当に様々だし、同じ桃でも伝言ゲームで伝わったんじゃないかっていうくらい原型を留めないものとか、明らかにバランスがおかしいものもあります(笑)

というのも、実際にこれらの漆絵皿は工芸品としてではなくて庶民の身近な道具として存在していました。今で言うところの紙皿感覚でしょうか。もちろん使い捨てではありませんが、たくさんの人が集まったときの取り皿として、それから農作業の合間のおやつやお昼ごはんの器としても気軽に使われていたのだとか。

確かに軽いし割れないから持ち運ぶにも向いているし、何十枚と重ねていてもかさばらずコンパクトに収納も出来る。そして当然漆が塗ってあるから長持ちもする。当時の人々が使っている情景を思い浮かべるとなんだかほのぼのしてきます。

『もっと知りたい、浄法寺漆祭!』ではこの漆絵皿も展示。素敵な絵、ヘンテコな絵を眺めつつ、素朴な漆の器の歴史を感じ取っていただけるといいなぁと思っています。(実際にお使いいただけるものもありますよ。)

1月31日(金)と2月1日(土)は浄法寺歴史民俗資料館の職員さんが浄法寺食堂&販売所のフラスコにお越しくださいます。先ほどの漆絵皿の話や浄法寺の暮らしにまつわることなど、いろいろとお話してくださる予定です。民俗好きの方(完全に私じゃないかっていう)は金・土がオススメ!


ちなみにこれは浄法寺歴史民俗資料館の一部。
「わぁ、この半纏!」「この繊維は?麻?」「山葡萄のたいまつ!?」などといちいち反応しつつ、いやもう私にとってはワンダーランドでしたね。


| もっと知りたい、浄法寺漆祭! | 13:36






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