... 別冊よこぐも手帖 ...

  くらしの知恵と道具 jokogumo−よこぐも− 
もっと知りたい、浄法寺漆祭in神楽坂 無事終わりました!
2014年1月29日(水)〜2月3日(月)の6日間、神楽坂の3つの会場にて開催いたしました「もっと知りたい、浄法寺漆祭」無事終了いたしました。

終わってすぐに諸事情により留守にしてしまい、ろくに報告blogもUPできないままですいません; 

告知にご協力くださいましたみなさま、そして実際に足をお運びくださいましたみなさま、本当に本当にありがとうございました。おかげさまで大盛況!と言ってもいいのでは?と思えるくらいの賑わいとなり、日々忙しくそして楽しく過ごすことが出来ました。

漆についてもっと楽しく知ってもらうイベントが出来ないかな、と思って開催した2年前の展示からさらに欲張り、国産漆の最大生産地である浄法寺という土地のことを、漆のことも含めつつももっと幅広く紹介したいと考えたのが今回の展示でした。

いろいろなことが目まぐるしく変化していくこの時代において、何かを「残す」ことにはこれまで以上のエネルギーや情熱、そして理解が必要です。今、私たち(と言わせてもらう)が「残したい、残って欲しい。」と思うことの多くは作る側の「自分はこれが好きだ。」という情熱のみに頼っている部分が随分あると思うのです。

近いところにいる人間だけががんばってもやっぱり限界があるし、そうやって作る人、買う人という線引きではなく、「残したい人」「好きな人」という大きなくくりの中の仲間として、いろいろな立場の人がそれぞれに役割分担が出来るといいなぁと思っています。

そのためにはまず、存在や、その背景を知ること。それだけでも力になりますよね。「あ、こんなふうに興味を持っている人がたくさんいるんだ!」って思えるって情熱に繋がるエネルギーだし、知ることで身近に感じるもの、大切に思えるものが増えるって素敵。

大切にしたいものがたくさんあるって、豊かなことだなぁと思います。土地、食べ物、文化、知恵、人、暮らし...。自分が大切にしたいものごとについて考え、都度選択する。自分自身も納得できるし、その選択は間接的に誰かの力になって、きっと、その力はいずれ自分のところにも返ってくるのだと思う。

話が反れているような反れていないような感じですが、とにかく、いろいろな立場や考えの人が、浄法寺のことを前よりも少しだけでも知って、「けんちん汁美味しいな。」でも「漆はやっぱりいいな。」でも「方言に萌える!」でも(笑)なんでもいいから、感じ、そして楽しんでくれたなら嬉しいです。

そう思っている私も、みなさまがお越しくださったことでたくさんの力をもらいました。嬉しい気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

・・・とはいえ、やはりバタバタとして至らなかった点もございました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。たくさんの方が訪れてくださるイベントごとでも、それぞれへの対応がおろそかになることのないよう、気持ちよく滞在していただけるように。このことは反省点も活かしつつ、今後も目標として大切に考えていきたいです。


そして浄法寺のみなさま、繕い屋の淳さん、フラスコのオーナー貞さん、食堂をお手伝いしてくださった有志のみなさま(素晴らしいサポートでした)、スタッフ。各方面からもったいないくらいのお力添えをいただきました。誰の力がなくても今回みたいなイベントは無事終わらせることが出来なかったように思います。終わってみると、たくさんの感謝、感謝、感謝。です。

しばらくはイベントの予定もなく、いつものjokogumoでの営業となりますが、いいものが急かさず待っている、そんな安心感のあるお店としてまたがんばっていこうと思います。

気が向いたとき、何か必要な道具があるとき、聞いてみたいことがあるとき。いつでもお気軽にお立ち寄りくださいませ。そして今回漆器をご注文をいただき、入荷待ちのみなさまも、どうぞもうしばらくお楽しみにお待ちください。


改めまして、この度は本当にありがとうございました!

とっても嬉しい、フラスコのblogも是非→■


| もっと知りたい、浄法寺漆祭! | 15:17
まさに浄法寺漆祭!だった4日目。

もっと知りたい、浄法寺漆祭!4日目。はじめての土日だった今日は浄法寺から様子を見に来てくださった役所の方も大興奮!の賑わいでした。「こんな、こんな!こんなに興味を持って見に来てくださる方がたくさんいるなんて。」ととっても喜んで下さって、私も嬉しい1日でした。

盛りだくさんの内容を少しご紹介いたします。

漆掻きの実演。みなさん「へぇ〜。」「なるほど!」と興味津々。掻き甲斐ありますね。

漆絵皿のおはなし。浄法寺民俗資料館の方が図柄についてやお皿の形状による系統の違いなどを説明してくれました。けんちん汁やへっちょこ団子を食べながら「ふむふむ。」

土日限定の焼きたてきゃば餅。地粉で作った生地に柏の葉を巻いて蒸し焼きにします。黒糖のかたまりがとけたところが香ばしい〜。焼きあがった頃は葉っぱの香りがふわりと漂います。明日もやってます。焼きたてを是非!

今日もたくさんの漆器がみなさまの元へ旅立ちました。漆(原材料としての)はこれから値上がりの予定があるので(中国産のものが3割〜UPという話)、おそらく遠くないうちに器などもそれなりの価格改定があると思います。流行り廃りもなければ、いずれ長く使えるものでもあります。焦ることはもちろんないのだけど、そのうち手に入れたいなと思っている方は今回の展示はいい機会かと思います。

それでは、明日もみなさまお待ちしております。

今日の食堂のかわいこちゃん。上手にけんちん汁を食べてくれました!


| もっと知りたい、浄法寺漆祭! | 22:55
漆祭、3日目終了!


漆祭は3日目が終わり、今日で4日目、はじめての土日です。たくさん来てくれるといいな、ドキドキ。そわそわして夜中に何度も目覚めてしまった。

3日目の昨日は漆掻きの実演や古い漆絵皿や浄法寺の民俗のお話の登場!平日だったし、ゆっくり見たり聞いたり、そして食べたり(呑んだり)。お楽しみいただけたのではないかなぁと思います。

開店直後の食堂はややパニックでしたけど...(笑)
限られたスペースでもありお待たせしてしまうこともありますが、お待ちの間には漆器をご覧いただいたり、漆絵皿のお話や漆掻き、徒歩2分のところにはjobojimoもございますので、是非とも全部含めてのお祭り!をお楽しみいただけますように。

漆掻き職人が到着。←今回のイベントのテーマカラーと丸かぶりの仕事着、グッジョブ!漆掻きの実演に向けて準備しています。(何やってんだ?と不思議そうにこの前を通りかかる人多数)


食堂は有志の方々が日々お手伝いに駆けつけてくれる。幸せな食堂です。本当にありがとう。


汁椀だけでなく、いろいろなものが選ばれていきます。浄法寺漆のリピーターの方もたくさんいらして、そのお話を伺うたびに「じーん。」

漆のランプシェードもあるんです。漆のきれいな色と木目が透ける様子が光に照らされて、しっとり美しい。


閉店前くらいの浄法寺食堂&販売所。まったりした感じがいいです。岩手のベアレンビールや日本酒もあります。浄法寺のお母さん特製のお漬物付き。


はい、お馴染み相馬屋さんのかりんとう。隣に少し写っている落花生も人気です。


お豆や雑穀も。へっちょこ団子の材料になるたかきび粉もあります。

どんな漆のものが並んでいるのか見てみたい!というお声も戴いているので、出来れば次は個別商品の案内が出来たらなぁ。個人的にオススメのお匙も。

ではでは、本日もみなさまお待ちしております!



| もっと知りたい、浄法寺漆祭! | 10:13
漆祭、はじまってます。

「もっと知りたい、浄法寺漆祭!in神楽坂」26日の更新を最後に、blogでイベント気分を盛り上げることも出来ないまま2日目にしてようやく...;

無事にはじまっています(笑)。初日の昨日(29日)は平日ではありましたが、さっそくたくさんの方がお越しくださって嬉しい1日となりました。みなさまそれぞれに漆の器を手に取って、悩んで、合間で漆絵皿に目を向けつつけんちん汁を食べて、そしてまた悩んで。jobojimoで雑穀買いました〜!とか、これから金継ぎの器持って行きます〜!とか、3会場ならではの会話も楽しかったです。

2日目の今日は昨日に比べるとのんびり。私もゆっくりけんちん汁、いただきました。具沢山で本当に美味しい。「これ何種類の具が入ってるんですか?」と何回も聞かれる、浄法寺のおかあちゃん特製です。えーと、具は(思い出す)、にんじん・じゃがいもごぼうなどの根菜に、塩蔵していたわらびなどの山菜を戻したの、きのこ類、じっくりと炒ったお豆腐、姫竹的なのも入ってたな。あとお豆もあった。あとはー...(思い出してお腹ぐぅ。)

ま、食べてもらうのが1番!是非お腹を空かせて来てください。

明日は金曜日。お問い合わせの多い漆掻きの実演や漆絵皿のおはなし会も明日からです。どちらも時間帯は特に決まっておらず、お客様の状況やご希望に応じてゆるゆる〜っと始まる感じなので、お気軽にお立ち寄りください。そして、見たいとき、聞きたいときにはご遠慮なくリクエストしてください。

それでは明日も、お待ちしています!

※写真はあまりよい感じのが撮れていないのですけど、赤黒のひらひらは浄法寺食堂ののれん!食堂っぽくなる、か、な?と作ったのですが、こんなにド派手なのに意外と馴染んでて思ったほどのインパクトはないようです(しゅん...)。誰か大げさに「わぁこののれんいい!」とか言ってくれないかな。

浄法寺食堂&販売所の会場であるフラスコのblogでもご紹介くださっています。こちらも是非■



| もっと知りたい、浄法寺漆祭! | 19:41
漆のうつわ、ずらり並びます。
もっと知りたい、浄法寺漆祭!はフラスコ・うえぐも・したぐもの3つの場所がそれぞれ会場になります。フラスコはうるしの器を使って浄法寺の郷土食やお酒が楽しめる食堂と漆器の販売所。食堂でお使いいただける器や、汁椀などをメインに並べる予定です。

汁椀だけでも形や色、サイズ違いでいうと数十種類はありそう。汁椀は初めての漆器として選ばれる方も多いし、追加で違うお椀を検討したい人もいると思います。せっかくなのでずらりと並んだものを実際に手にとって、重さや自分の手に馴染むかどうかを確認して、納得の1客を選んでもらえると嬉しいです。中には受注になってしまうものもありますが、仕上がってくる時間も楽しみのひとつになると思います。

※2年前の漆展のときの写真

そしてしたぐも(いつものjokogumo)はお弁当箱やお重、酒器など、漆セカンドステージ的(?)なものが並ぶ予定です。展示イベントならではのラインナップになると思うのでこちらもお楽しみに。それから、雑穀やお豆にお菓子、浄法寺のある二戸地域の美味しいものや岩手の編み組み品もたくさんご用意しています。

陳列はまだですが、これら全部うまく並べられるのだろうか...とやや不安な店主です。(最初はいつものjokogumoの定番品+浄法寺&岩手のもの、というつもりだったのに、つい張り切ってあれもこれも仕入れてしまいました…。浄法寺&岩手だけでかなりの割合になりそう。)

岩手の編み組み。一部...


個人的には今回、漆のカップを選びたいなぁと考えています。昔は正直カップは漆でなくてもいいのでは?と思っていたのですが、漆イベントのときに貸し出してくれるカップを使えば使うほどじわじわと好きになってきたのですよねぇ。やっぱりそのやさしい口当たりは漆ならでは。あっでもこぶくら(お椀の形のままぐっと小さくしたもの。酒器にもいいし、小鉢としても使える。)もいいなぁ...

ともあれ、いろいろ並びますので是非この機会に見にいらしてください。

2014年1月29日(水)〜2月3日(月) 
フラスコ 12:00〜20:00(最終日は18:00まで)
したぐも(jokogumo)12:00〜19:30(最終日は18:00まで)

食堂 会期中ずっと
漆掻きの実演 1月31日(金)・2月1日(土)・2月2日(日) 
焼きたてきゃば餅 2月1日(土)・2月2日(日)
※以下のワークショップ開催時間(+その前後)を除く
1月30日(木)10:30〜13:00 
2月1日(土)10:30〜13:00
2月2日(日)10:30〜13:00


| もっと知りたい、浄法寺漆祭! | 12:38
漆掻きます、神楽坂で。


ご存知の方もご存知でない方もおられると思いますが、漆は漆の木から採れる液体。幹を傷つけることで漆の木はそこから樹液を出します。そしてその液はかさぶたのように固まり、傷付いた箇所を癒すのです。

その漆の木の特性を利用したのが漆という素材で、接着剤にもなるし、丈夫な塗料にもなる。それを塗ったものがご存知漆器なわけですが、幹を傷つけることによって採取する漆は「採る」のではなく「掻く」。その名の通り少しずつ少しずつ掻き採ります。

初めてその仕事を見せてもらったときはとにかくびっくりしました。こんなに少しずつ滲み出るものを集めていたなんて!びっくりというかショックです。がーん。こんな地道な、こんな地道な...。

だって、掻けばいいというのではない。漆の木だって生きているわけだし、生きるために(傷を回復させようと)樹液を出すわけです。あまりに傷がひどいともうそれだけで弱ってしまうし、かと言ってそっと傷つけるくらいではダメージが少なく樹液をそんなに出す必要がない。

生きている木の様子をうかがいつつ、体力も温存してもらいつつ、少しずつその液を戴きます。そして、山の中で黙々とそれをするのが「漆掻き」という仕事です。

漆掻きの見学にはなかなか行けるものではありませんが、漆祭にはやってきますよ。漆掻きであり、自分で掻いた漆を使って塗る塗師でもある、鈴木建司さん。岩手の漆についてわかりやすく楽しく紹介する本、その名も「いわてのうるし」でもピックアップされてます。


1月31日(金)・2月1日(土)・2月2日(日)の3日間は鈴木建司さんによる漆掻きの実演が、なんと神楽坂の路地で見られるのです(フラスコ前)。漆の木も届きますからね。

既に切ってある木なのですが少しは出るのだとか。漆掻きってどんな仕事?どんなふうに漆を掻くの?知ると漆器の見え方、感じ方も変わってくるかもしれません。とっても珍しいいい機会です。ご興味ある方は是非!


| もっと知りたい、浄法寺漆祭! | 18:54
漆絵皿と民俗学


二戸市役所浄法寺支所で収集されている漆絵皿を初めて見せてもらったときは本当にワクワクしました。漆絵皿とは直径が18cmほどの木皿に、その名の通り漆を塗り絵が描かれたもの。江戸時代後期〜昭和にかけて作られ使われてきたのだそうです。

写真からも何となく察しが付くかと思いますが、特段立派なものではなく、庶民的。生地のままで使うよりも丈夫だから漆を塗り重ね、遊び心から絵をつけ始めたようなゆるさが魅力です。

桃やイチョウ、富士山などの縁起物、菊、アザミ、うぐいすなど自然のものから何かの記念に配ったのか屋号が書かれたものまで、モチーフも本当に様々だし、同じ桃でも伝言ゲームで伝わったんじゃないかっていうくらい原型を留めないものとか、明らかにバランスがおかしいものもあります(笑)

というのも、実際にこれらの漆絵皿は工芸品としてではなくて庶民の身近な道具として存在していました。今で言うところの紙皿感覚でしょうか。もちろん使い捨てではありませんが、たくさんの人が集まったときの取り皿として、それから農作業の合間のおやつやお昼ごはんの器としても気軽に使われていたのだとか。

確かに軽いし割れないから持ち運ぶにも向いているし、何十枚と重ねていてもかさばらずコンパクトに収納も出来る。そして当然漆が塗ってあるから長持ちもする。当時の人々が使っている情景を思い浮かべるとなんだかほのぼのしてきます。

『もっと知りたい、浄法寺漆祭!』ではこの漆絵皿も展示。素敵な絵、ヘンテコな絵を眺めつつ、素朴な漆の器の歴史を感じ取っていただけるといいなぁと思っています。(実際にお使いいただけるものもありますよ。)

1月31日(金)と2月1日(土)は浄法寺歴史民俗資料館の職員さんが浄法寺食堂&販売所のフラスコにお越しくださいます。先ほどの漆絵皿の話や浄法寺の暮らしにまつわることなど、いろいろとお話してくださる予定です。民俗好きの方(完全に私じゃないかっていう)は金・土がオススメ!


ちなみにこれは浄法寺歴史民俗資料館の一部。
「わぁ、この半纏!」「この繊維は?麻?」「山葡萄のたいまつ!?」などといちいち反応しつつ、いやもう私にとってはワンダーランドでしたね。


| もっと知りたい、浄法寺漆祭! | 13:36
きゃば餅


きゃば餅。と聞いて「はいはい、あれね。」と思う人は二戸(浄法寺がある市)通ですね。私も二戸に行くまで知らなかったし、初めて見たときは何だこれ...?とかなり疑問でした。(すぐ買ってみましたが)

きゃば餅は岩手県二戸地域の郷土食で、餅という名はついているものの餅ではなく、小麦粉を使った蒸しパンとスコーンの間みたいなのを柏の葉っぱで包み焼いたもの。とっても素朴なおやつなのですが、素朴すぎて地元の人に勧めてもらったことがないという(笑)。たぶん素朴で昔からあって、当たり前すぎるからなのだと思うけど、外から行く人間にしてみると、こういうのが食べたいんです!という感じ。

ふんわりともしていないし、さくさくというわけでもない。どっしりと小麦。でもその風味がじわじわと美味しいのですよねぇ。それもそのはず、小麦は地元産。外側の柏も地元で採ったものなのだそうです。柏はともかく、地の小麦粉が使えるってまさに土地の力です。

今回の浄法寺祭にはこのきゃば餅も登場します。しかも会場で焼いてもらいます。何度もいただいたことがある私も焼きたては初めて!かなり楽しみにしています。土日のみのスペシャルメニューです(なくなり次第終了)。滋味系素朴菓子好きのみなさま、どうぞお楽しみに!

 
| もっと知りたい、浄法寺漆祭! | 16:24
繕い屋 金継ぎ受付のこと
1月29日(水)から開催の「もっと知りたい、浄法寺漆祭!」は漆がもっと身近に感じられるきっかけとなるよう、3つの会場でそれぞれに漆や浄法寺にまつわるあんなことこんなことを展開します。会場のひとつ、通称うえぐもには盛岡在住の田代淳さんが店主の『繕い屋』がOPEN。金継ぎのワークショップ(満席となりました)に加え修理の受付もいたしますので、欠けや割れのある器をどうしようもなく手元にとってあるという方は是非この機会にご相談を。

割れた器を手元にとってあるという方、案外多いのですよね。気に入って買ったものだから捨てるのも忍びなかったり、随分前のものだけど思い出が詰まっていたり。田代さんに金継ぎの受付をしてもらうのはこれで3回目だけど、その度にそれぞれご依頼の方と器とのいろんなストーリーがあるみたい。


ちなみにこれは私が前に田代さんにお願いした器。これは美味しいお酒が呑めそうだ!とひと目で気に入って手に入れた片口ですが、あろうことかそのあとの呑みの席で酔っ払い、器の入ったバッグを落としてしまったという...。翌日、「そういえばなんか落としたな。」とおそるおそる包みを開けたときの哀しさったら。

そんなストーリーはまぁいいとして、今やこの唯一無二の姿ですよ。金で仕上げるか銀で仕上げるか悩みましたが、渋く仕上った銀が気に入り、お酒も大変美味しくいただいております。

仕上がりにはおおよそ3ヶ月程度かかりますが、どんな姿になって帰ってくるか楽しみに待つ時間もいいもの。修理代金の目安など、田代さんがblogに載せてくれています。ご参考ください。

※ただ、あくまで目安なので実際に見てもらうのが1番。相談してから一度持ち帰って検討するものありだし、やっぱりやめます。というのももちろん大丈夫です。


 
| もっと知りたい、浄法寺漆祭! | 18:00
浄法寺食堂と盛岡のカフェ

1月29日からの「もっと知りたい、浄法寺漆祭!」では、浄法寺のお母ちゃんが作る具だくさんのけんちん汁や、地元産のたかきび粉を使ったお団子のお汁粉など、漆のうつわでお出しする『浄法寺食堂』がOPENします。

漆のうつわは、使ってみるとその良さがよくわかるのだけど、使ったことがない人には「普段使いにはもったいないのでは?」とか「使い方がよくわからない。」とか「本当にいいの?」と不安なことも多かったりします。

本当はもっともっと身近にあっていいものなのだけど、それを知る機会が少ないのですよね。浄法寺食堂は、もともと漆がそうであったように、気軽に使ってそれを感じるいい機会になると思います。(お汁も美味しいし!)みなさまお待ちしております!


さて、浄法寺食堂は期間限定OPENですが、盛岡には漆のうつわで汁物を出してくれるお店があります。あつあつのお汁でもお椀はしっかりと手に持つことができ(木は熱を伝えにくいので)、口当たりもやさしく見た目もあたたか。「ほっとする」という言葉がぴったりです。お味ももちろんそうだけど、大切に作ってもらったものを、美味しくいただきます。という心の充実感も大きいように思います。器って大切。


こちらはcartaさんの丸パンセット。そう、うるしのお椀はこんなふうに使ってもいいのだ!こういう組み合わせが出来るのは、和洋折衷なんて言葉もある日本人の特権だなぁと思います。素敵。漆のうつわで、どんどんいろんな使い方を楽しみたいなぁと思わせてくれるセットです。


そしてこちらは小森さんのおやきセット。漆塗りのお膳にお椀。漆塗りのお膳って骨董市なんかでよく見かけるし、いくつか手に入れてこんなふうに使うのもいいなぁと夢が広がります。そしてお味噌汁はやっぱりこうでなくっちゃ!


身近にこういうお店があるといいなぁと思います。大切なうつわを、大切に出してくれるお店。そして、そのものの良さを知るきっかけを作ってくれる。5日間だけだけど、浄法寺食堂もそんな食堂になるといいな。


今回の漆祭では、普段はjokogumoには並ばないお椀やそれ以外のものも様々届きます。使って、手にとって、持った感じや大きさ、重さも実際に確かめて、長く食卓を一緒に楽しむ器との納得の出会いがありますように。




| もっと知りたい、浄法寺漆祭! | 13:47






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