... 別冊よこぐも手帖 ...

  くらしの知恵と道具 jokogumo−よこぐも− 
2年目に。


3月11日。
あれから丸2年が経ちました。朝乗っていた電車の窓から見える空は雲ひとつない青空で、2年前のこの時間にはまさかあんな大きな地震が起こるなんて、夢にも思っていなかったんだよなぁ。今生きている人も、それからきっとこの空の向こうにいる、多くの亡くなった人々も。

あの日を境目に起こった問題はあまりに深く大きくて、時間とともに一個人が出来ることはいったいなんなのかがどんどんと分からなくなってきたような気もします。自分はどうすればいいんだろう。あの町は、そしてこの国はどうなっていくんだろう。

不安や迷いもたくさんあるけれど、自分はどうすればいいのか、何をすればいいのか、いろいろなことが分かりにくいときこそ、まずは自分の身の回りの、大切にしたい人や物事を、素直に大切にしようと思います。何かを大切にする気持ちは、きっと繋がっていくものだと思うから。


14時46分、今日のそのときは外を歩いていて間に合わなかったけど、あとでロウソクに火を灯しました。亡くなった方も、今生きている人も、それぞれの場所で心穏やかに過ごせますように。昨日より今日、今日よりも明日。


はっと気付いたら、ロウソクの蝋から足が生えていた。きれいに2本。
歩こう、歩こう。



| 東日本大震災 | 22:05
いのちの石碑プロジェクト




あれから丸2年が経とうとしています。震災を振り返る内容の情報もこのところ多くなっていますが、その中でも特にいろいろなことを考えさせられたのが、津波で大きな被害を受けた町のひとつである、宮城県女川町の中学生が考えた津波対策案でした。(リンクを貼ってありますので是非読んでみてください。)

過去も、そして未来も、決して津波からは逃れられない土地に住む自分たちが、1000年に1度という過酷な体験をしたものとして、1000年後の命を守るために何が出来るのか。何をするべきなのか。明確な目的意識を持って3つの案にまとめています。

出来ない理由ばかりを考える。余計な物事に惑わされて目的を見失う。すぐに利害を絡めてしまう。そんな大人を横目に、力強く顔を上げ前を向き、手探りながらも歩むべき道を見つけ、進む。

見習おうとか、そういうことではない。見習ってちゃいけない。大人、もっとがんばろう。自分ひとりの力なんてしれてるとか、そういうことじゃなくて、自分自身が、ひとりの人間として何をするのか。どこに向かうのか。自分自身にも問いかけつつ。


いのちの石碑プロジェクト
中学生が考えた防災プランを実現させるべく、保護者の方々、町の方々を中心としたメンバーでサイトを立ち上げています。いのちの石碑、実現するといいね。
jokogumoで販売している東北の手仕事を集めたポストカードの売上+αを実現のための寄付に。
オンラインで振込みの手続きをしたら、振込み予定日が3月11日になってドキリとした。


| 東日本大震災 | 21:03
3.11を忘れない。



早いものでもう12月。震災からあと少しで9ヶ月になろうとしています。被災地の状況をメディアが取り上げることも減り、東京は何かが変わったかというと「節電」の名残があるくらい。「がんばっぺ!」「けっぱれ!」なんて方言で書かれた横断幕や旗、ポスターでさえ、もはや日常のものとして馴染んでしまっているような気すらします。

被災地は今どうなっているんだろう?何か困っていることはないんだろうか?自分に出来ることは?

これまでは放っておいてもそういった情報は流れてきたし、自然と何かしなきゃ。という気持ちにもなれたわけだけど、これからは、それぞれが忘れないようにすることがますます大切になってくると思う。

離れた場所で住んでいる人間は、悪気がなくても、例え「力になりたい」という気持ちがあったとしても、意識しないでいると「無かったこと」にも出来てしまうから。人間って、忘れっぽいのだ。

でも。忘れられては困る人々は変わらずいる。自分自身だって忘れたくないし忘れちゃいけないんだ。そんなぼんやりとした危機感を抱いていたときに紹介してもらったのが、このピンバッジでした。

『3.11を忘れない。』 そんなメッセージを発信する、緑の太陽プロジェクト
なんてことないシンプルな緑のピンバッジなのだけど、これを買った人は、ピンバッジを見るたびにこのメッセージを思い出すことが出来るんじゃないかと思ったし、自分自身もそうしたいと思いました。
「無かったこと」の先には何もないけれど、忘れないでいるときっと何かに繋げることが出来る。

何だっていいと思う。動物が好きな人は被災地の動物に関わることでもいいし、お魚が好きな人は三陸の漁業を応援する何かでもいい、酒蔵でもいいし、子供たちに関わる何かでもいいし。心に引っ掛かる物や事がきっとあると思う。

さっそく、jokogumoのお店でも取り扱いを始めました。
1つ500円で、収益は半年毎に被害の大きかった沿岸の市町村へ寄付として届けられます。(※10月1日〜3月31日までの販売分は宮城県石巻市へ)

神楽坂店はもちろんですが、ウェブショップをご利用のお客様で合わせてご購入をご希望の方も、どうぞお気軽にお知らせください。


| 東日本大震災 | 16:11
野田村でのはなし その3



野田村に行ったときに必ず泊まるのが、南部曲がり屋の苫屋さん。(前にもblogに載せたことがあります→ ■ 

教えたいけど教えたくない、教えたくないけど教えたい。で、結局教えるんかい。という感じなのですが、いいのだよ。だって泊まるにはハガキで予約をしなくてはいけなくて、まぁそこまでする人はよっぽど行きたい人ですよ。

それでも毎年泊まりたいのは、この昔話に出てくるような木のおうちそのものと、その空間が好きなのもあるし、それから大きな囲炉裏。これを囲んでいただく食事と、やっぱりこの宿のご夫婦の人柄あってのことだなぁとも思う。


初めてのときは1泊。
「あっこれは1泊ではいけません。」と気付いてからは出来れば2泊。
今回初めて3連泊しましたが、3日目の夜に「えー!?もう最後の夜ー?」とがっかりしたのでした。



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| 東日本大震災 | 18:47
野田村でのはなし その2



野田村は個人のボランティアも村のボランティアセンターで受け付けていて、当日9時までに行って申し込みをすればその日の仕事を割り振ってくれる。私は連日瓦礫(といっても大きなものはもう片付いていて、重機なんかでは拾えない細かなもの)除去の担当でした。

一見きれいに見えても、近寄るとまだまだ細かなゴミはたくさんあって、中でもガラス片は本当に多かった。片付けた場所はそもそも宅地だったけど、まだどうなるかは決まっていないみたい。

住んでいた人が戻れるのか、それとも公共の建物ができるのか、もしくは何も建てずに公園などを造るのか。それすらわからなくて、果たしてこの作業が意味あるものとなるのかどうかだってわからない訳だけど、正直そんなことはもうどうでもよくて、例えばここに家があった人が様子を見に来たときに、粉々になったガラスが散らばっていたり、それが上を向いて突き刺さっているというような光景でなくなるのであれば、それでいいのかな。いいんじゃないかな。と思ったりもした。


ボランティア作業は朝の9時から15時まで。結構早くに終わるので、そのあとは村の産直によく通いました。お目当てはいくつかあって、そのひとつがソフトクリーム。

野田村は古くから塩が作られていたところで、今でも昔ながらの製法にこだわった、特産ののだ塩というのがあります。(津波で工場がやられてしまったそうなので、今は品薄です)

で、これはその塩を使った『のだ塩ソフトクリーム』なのでした。
塩キャラメル的な濃厚さがあって、とっても美味しいのです。観光客、地元の人、老若男女が常に行列を作っていました。



あとは地元のおばあちゃんやお母さんが作った、このおだんご群!

きびだんごにあずきだんご、よもぎだんごなどなど。おだんごもりだくさん。ここの文化のひとつなのだと思う。しかもこの中にとっても珍しいのもあってですね、それは『しみだんご』というもので、なんと餡にどんぐりを使っているのです。

子供の頃、興味でどんぐりを少しかじったことがある人は知っていると思うけど、どんぐりってすごい渋いのですよ。アクがもうもうすごいんですけども、それを手間隙掛けて取り除き、食べられるようにしたもの。食べ物がなかった時代の知恵なわけだけど、そこまで工夫しなきゃいけなかったくらい、厳しい土地だったんじゃないかな。

この他にも、ニンニク醤油で焼いたイカ焼きやら豆腐田楽やら、あぁー。思い出してぐぅ。とにかく産直にはお世話になりました。
また行きたい。また食べたい。そして今日はこのへんで、おしまーい。



| 東日本大震災 | 19:38
野田村でのはなし その1




先月末に行って来た、岩手県沿岸北部の野田村。のだ窯の泉田之也さんを初めて訪ねたのが、この村を訪れる最初のきっかけだったのだけど、それから毎年のようにここへ泊まりで出掛けます。必ず泊まりたい宿があるのもその理由のひとつだし、海の幸、山の幸のどちらもが豊かなところも、それから、小さな村なのにどこか進んでいる感があったり、どこかオープンな空気があるところも含めて、居心地がいいのです。

まさかこんな形で訪れる日が来るなんて夢にも思わなかったけど、今回は東日本大震災による津波被害を受けた地区のボランティアを兼ねて。大したことは出来なくても、それでもこの村には外から人がやってくるよ。ここのことを忘れてはいないよ。という意思表示をしたかったし、逆に興味はあるけど「大したことができないから」とボランティアに行くことを躊躇している人には、blogに載せることで、「こんなのもありなんだ。」という具合にそのハードルを下げるひとつの要素になればいいかも。という気持ちもあったのでした。特産品と滞在をたのしむ気も満々で。


津波の被害で大変な人がいるというのにその土地で楽しんで来てもいいのか?果たして?という心の迷いはなきにしもあらず、なのですが、変わらず物を生産したり、それを売って生計を立てている人がいるのも確か。外から来てお金を落とすのも、やっぱり必要とされていることのひとつだと思う。

それから行ってみてわかったのは、直接の被害はなかったけど、直接被害を受けた人のため、地域のために何かをしたいと思っている(実際に行動に移している)地元の方々もまた、心も体も随分と疲れているのだろうということ。

直接的に出来ることは限られているかもしれないけど、サポートのサポートだってひとつのサポートになる。いろんな方法があるに違いないのだと思う。どんな小さなことや遠回りに見えることでも。そうして、やっぱり忘れないことだと思う。忘れないでいると、きっと何かは出来るから。



| 東日本大震災 | 19:06
jokogumoチャレンジ、終了のお知らせ


3月14日より東日本大震災へ向けた支援活動への寄付を呼びかけておりましたjokogumoのチャレンジ。被災地に心を寄せ、寄付はもちろんのこと、あたたかな気持ちと声を届けてくださった皆様、本当にありがとうございました。

おかげさまで寄付額は目標として定めていた200,000円を大きく超え、これまでにのべ69人より420,000円が集まりました。また、CIVIC FORCEに寄せられた支援金は全体で7億円を超える額になっており、現在団体では避難生活改善や行政の支援が届きにくい災害弱者に対する支援活動を行っています。(リンクから活動内容や被災地の今の状況を知ることが出来ます。)

これまでに見たことがないような大きな災害を前に、私を含め多くの方が無力感と喪失感に押しつぶされそうな日々を過ごしました。

ただ、ひとりひとりの力は小さなものですが、それでも私たちにはそれぞれ自分に出来ることが必ずあります。寄付を通してたくさんの声と気持ちが届けられたことは、そういった勇気を与えてくれるものでもありました。小さなjokogumoの呼びかけにご賛同くださった皆様に改めて感謝いたします。

寄付や支援のひとつの方向性・選択肢として今回のチャレンジを立ち上げたわけですが、震災から1ヶ月以上が過ぎ、その役割もある程度終えたのかな、とも思います。つきましては、jokogumoのチャレンジとしては4月末日をもって終了させていただくことにいたしました。

全国で様々な形での支援が始まっています。もっと身近に出来ることの選択肢も広がってきました。被災地の復興にはまだまだ長い年月が必要になりますが、それぞれが長い目で向き合っていくことができますように。私も、自分なりの支援の形を考えながらやっていきたいと思います。

長くなってしまいましたが、皆様、本当に本当にありがとうございました。リンクからはこれまでに寄せられたたくさんのあたたかな声が載っています。最後に是非ご覧ください!

| 東日本大震災 | 15:14
3月、おしまい。
 

このところ毎日が過ぎるのがものすごく早く感じられます。今日で3月も終わり、明日から4月だなんて。

今日お店を訪ねてくれたお友達と、この3週間の時間の目まぐるしさや心の揺らぎについていろいろと話をした。誰かを傷つけたり、不快にしたり、そういうことがないように。気を付けようね。
それから、世の中のいろいろなことに目を向けて、子供たちの世代が希望をもって暮らせることを、ちゃんと考えていきたいね。

そんなことを、確認し合ったのでした。

神楽坂店、ウェブショップ共に、たくさんの方が作り手さんのことをご心配くださっています。それから、jokogumoが呼びかけをさせていただいた寄付も、これまで多くの方がご賛同くださいました。みなさま、本当にありがとうございます。

寄付先である CIVIC FORCE の活動内容は、リンクからご確認いただけます。物資の供給に加え、避難所生活を改善するためのサポートも始まったようです。被災された方々のニーズを、どんどん拾って、ひとつひとつ確実に実現していけますように。

※写真はこの間、小石川後楽園で撮りました。桜、とってもいいお花です。
| 東日本大震災 | 19:34
スーパームーン



今日の月はスーパームーン。月と地球が最接近、いつものお月様より14%ほど大きく、30%ほども明るく見えるのだそうです。確かにまぶしいほどの月明かり。カーテンを開けると外から光が差し込んで、物陰がくっきりと映し出されています。暗いけど明るい、とても神秘的な夜です。※ちなみに、満月になるのは深夜の3時09分

被災地からも、たくさんの人が眺めているかもしれません。日本でも、世界でも。世界中のたくさんの人が、お月様もびっくりするくらいの、同じ祈りを捧げているんじゃないかと思います。


被災地への寄付を呼びかけるjokogumoチャレンジ。今日で163%の達成率、寄付人数はなんと50人!となりました。まさかこんなに多くの方に参加いただけるなんて。皆様、本当にありがとうございます。残してくださっているコメントにも感激しています。いや、感激という言葉が安っぽく感じてしまえるくらい。なんていうんだろう。全然うまく言えないけど、人間って素晴らしいんだな。と心から感じます。

「ささやかですが・・・」
「何もできませんが・・・」

みんな、無力を感じながらも何かをしたいと思っている。自然の中で、人は本当に無力です。道具がなければ野生の動物にも虫にも負けてしまうし、寒すぎても暑すぎても死んでしまう。でも、無力だからこそ、お互いに助け合うやさしい心が備わるようになったのかもしれません。無力だからこそ、いろんなことが出来てしまうのだと思う。

世界から褒められた、日本人の他者を思いやりみんなで助け合う心は、地震に津波、台風に火山、どうしようもない自然の力を前に、自分たちの無力を思い知ってきたからこその、DNAかもしれないなと。1割り増しのスーパームーンを見上げながら、思ったのでありました。

お月様に、みんなの祈りが届きますように。


| 東日本大震災 | 00:44
また今度。

本当だったら、今頃はこの景色の中にいました。奥会津、行きたかった。本当に行きたかったなぁ。

地震の前の日のblogで私は、盛岡行きと奥会津行きを宣言していました。今週の前半は盛岡へ、後半は奥会津へ。地震があって盛岡行きはすぐに諦めました。でも、奥会津はまだ行けるかも・・・、と諦めきれないでいたのでした。


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| 東日本大震災 | 00:23






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